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お客様より「ご実家を相続したので売却してほしいと」のご依頼でした。不動産売却計画書もご承認頂き売却活動に入ると地域営業店舗を構えている大手不動産仲介より購入客の紹介があり売却を進めました。通常業者より様々な物件資料の提供がありますので順次対応していると 「建物の確認申請図は要らないのですか」業者は「解体しますので要りません」と要望しませんでした。無事に不動産の引き渡しが終わり2週間くらい経過した時業者より「地下埋設物が発見された、瑕疵なので差額を支払ってほしい」と連絡がありました、まずは埋設物の写真を提出するように求めると 図-1の様な写真を提出されました。私は建築屋なのでそれが一目で 傾斜地に建築する場合の深基礎だとわかり、「これは建物の基礎の一体物ですから瑕疵ではありませんよ」と言うと「通常の基礎にない部分だ瑕疵だ」こちらは「建築確認申請に記載されていますので事前に認識できたはずでしょ」業者は「建築確認申請を貰っていな」 私「瑕疵ではないので支払いは拒絶する」その後同じような会話を何回か続きました。要するに担当者の無知によるところです。実務も資格も無い若い担当者が解体業者に深基礎は告げず、図面も見せずに注文したので 解体を進めていくと深基礎を発見し別途請求をしてきて それを売り主に負担させようと言いがかりを付けてきたのです。かなりあきらめが悪い業者で直接売り主へ連絡したり、大変でした。結局「都の宅建指導課に連絡します」と言うとそれ以来連絡は有りません。一般の方ならなかなか対処しずらい問題ですがトラブルの中では多い事案です。